あなたが作品を完成させたとしましょう。誰かから「もう一度同じ作品を作って」と言われた場合、全く同じ作品を作ることは可能なのだろうか?
今回は「作品をもう一度作って」と言われた場合、どのように同じ作品を完成させるべきかを考えていく。
アナログ世界とデジタル世界
現代では作品を作るとき、アナログな作品とデジタルな作品に分けることができる。
アナログな世界で全く同じ作品を作ることはできないと考えているが、デジタルな作品は全く同じものを作ることが可能なはずである。
デジタルな作品では座標や色などを一意に定めることで完全に再現できるが、仮にそれを「もう一度同じように作って」と言われた場合、決められた手順で操作すれば、全く同じ作品を作り上げることができるだろうか。
再現しやすい作品、しにくい作品
デジタル作品は、再現しやすい作品と再現しにくい作品がある。
再現しやすい作品はとても単純なものが多い。例えば大半の国旗とか、単純な図形やその組み合わせなど。
再現しにくい作品は、手書きやモデリングなど、アナログな作品に近いものである。
デジタル世界であってもアナログに近い手法で完成された作品は、完全に複製することはできても、完全に一から創造し、再現することは難しい。
再現しやすい作品にするには
個人的には座標をぴったりと決めてあげるのが一番直感的でわかりやすいと考えている。
自分が実践している、ある程度作品が再現しやすくなるこだわりを紹介していこう。
座標は規則的に取る
自分の場合、多くは原点を基準に定め、二分探索の要領で座標を取ることがある。
0.5で満足できないなら0.25、それでも満足できないなら0.125単位で調整を繰り返していく。3分割や5分割する場合も、同じ要領で座標を決めていく。
座標の計算が面倒であれば、割合で決めてしまうこともある。
美しい公式や関数を使う
二分探索などで取った座標に満足できない場合は、黄金比や白銀比など、芸術的に美しいとされる比率から計算することもある。
決まったツールを使用する
ツールは使いやすいものでいい。自分の場合、画像編集はGIMPを使用している。
手順を記録する
これは自分もあまりやらないが、手順を記録することで作品の再現性は限りなく上がるだろう。
なぜ作品の再現性にこだわるのか
自分にとって作品とは論文のようなものであると考えている。
堅苦しい考えかもしれないが、この作品をどのように作ったか、それをもう一度作るにはどうするか、再現途中に元より美しくすることができないかなど、色々なことを考えられるのが好きなのだ。
再現できないのもまた作品
こんな頭のおかしい記事を書いているが、完全に再現できない作品があるのも事実。それも作品なのだ。
再現できない、再現しにくい作品が美しくないと批判しているわけではない。あくまでも再現性にこだわった作品を作るのが、自分流の作品の作り方というだけだ。
コメントを残す